Q. 老化による変化はどれか。すべて選べ。
a. 味覚の減退
b. 口腔粘膜の角化亢進
c. 摩耗の進行
d. 細胞セメント質の減少
e. 顎堤の吸収
【解答】a,b,e
加齢による生理的変化を問うスタンダードな問題ですね。単純に知識を問われています。
これは暗記問題すべてに言えることですが、問われる知識をただの”覚えなければならないこと”ではなく、
明日患者さんを救える知恵となりうることを覚えておいてください。
一般的に、来院される患者さんの中の高齢者の割合は高いです。
その多くが、現在の自分の口腔内だけでなく、未来に不安を抱えています。
”最近歯茎がやせちゃってきてね。前はこんなことなかったんだけど、もう年だからそろそろお迎えが来るってことかしらね”
”毎日口が乾いちゃうもんで、気になって夜に目が覚めちゃうんですよ。毎日苦しいです。”
”見た目をもう少し若くしたいんだけれど、虫歯だらけで、もうどうしようもないですよね?”
こういった、患者さんが一言ポロッとこぼす相談を臨床の場では度々受けることになります。
我々から見ればたとえ何気ない相談であっても、本人にとっては明日を安心して生きるための純粋な希望の表れであったりします。
これらに対して、
”そうだったんですね!安心しました。”
”よかったです!ありがとうございます。”
と一歩でも解決の方向へ導き、安心させることが、我々歯科医師にはできます!!
”どなたでも多かれ少なかれそうなってきます。皆さん経験されていることなので大丈夫ですよ。”
“これは病気によるものなので、きちんと治療すればよくなりますよ。”
“このお薬を使っていきましょう。”
”一度内科の先生に診てもらうといいでしょう。きちんと内容が伝わるように、手紙を書いておきますね”
もちろん症例はケースバイケースですから、すべてを治せるわけではありませんし、正しい知識を伝えることだけが正解ではありません。
ですが確実に言えることは、
あなたが今、一つ知識を手に入れる度に、
未来においてとてもたくさんの患者さんたちが救われている
ということです!!
自信をもって勉強していってください。