問. くさび状欠損を生じる原因とその治療法の組み合わせとして適切なのはどれか。すべて選べ。
A. クレンチング ――――――― 食事指導
B. 喫煙 ――――――――――― 禁煙指導
C. 不適切なブラッシング ――― ブラッシング指導
D. 形成不全 ――――――――― コンポジットレジン修復
E. 酸性飲料の習慣的摂取 ――― 知覚過敏処置
【解答】c
患者さんの中には、側方歯群にくさび状欠損が多数生じてしまっている方がいます。
歯質が欠損した場合、生活歯ならば冷水痛を伴うことが一般的ですね。伴わないケースもあります。
いずれにせよ、欠損があれば患者さんはさぞかし気にしていることだろう、と思ってしまいがちですが、実は、自身の歯にくさび状欠損が生じていることに気づいていない方が大半なのです。
冷水痛が生じていない場合はもちろん、生じている場合でも「なぜ自分の歯がしみているのか」分からない、気づかない、観察しない、関心がない、気づいたとしても”大したことないだろう”と放置してしまう方が多いのです。だからいつの間にか進行してしまいます。残存歯数は健康寿命に関わっているのに、永久歯はその場所に一生で一本しか生えてこないのに、です。